MRIを原理から深く学ぶことは、とても難しく時間を要します。
しかし、MRIを操作する人が原理を学ぶことで日常の検査をより良いものにでき、やりがいを持つことができます。
そこで、MRI初心者がしっかり学べるおすすめの参考書を、読むべき順番でご紹介します。
MRI自由自在
基礎の基礎を学べます。
放射線技師の国家試験の内容を理解していれば読む必要はないかもしれません。
しかし、非常にわかりやすく原理や信号の見方などが記されているため一読することをおすすめします。
ちなみ、古い参考書なため新品在庫が少なく、新品で購入すると高額になってしまいますので、中古本を購入したほうが良いと思います。
筆者は、メルカリで購入しました。
そして、メルカリで売却したためほとんでお金がかからずに一読できました。
超実践マニュアルMRI
超実践マニュアルというタイトルのように、実践的な内容が学べる参考書です。
基礎原理は最初の数ページしか記載がありません。
その他は、
- 撮影部位ごとの撮影範囲の決め方
- 撮影するべき画像(T1やT2,FLAIRなど)
- 推奨されるパラメータ(FOV,スライス厚など)
などが示されています。
また、各撮影部位ごとに原理や症例、解剖の補足説明も加えられており、広く浅く学べます。
日常のMRI検査を行えるようにするための内容が記されています。
まずは、この参考書を読み、自施設のMRIの検査と比べることで理解を深めていきましょう。
MRIの基本パワーテキスト
基礎原理が深く記されており、基礎原理に関してはこの参考書だけで十分だと思います。
また、少しですが最新の技術も記されています。
プロトンの動きから、どうやって画像が形成されるのかをしっかり学べます。
計算式などもありますが、まずはイメージをしながら理解していくことをおすすめします。
一回読むだけでは理解できないため、何回も反復して読むことが必要だと思います。
理解すれば、MRIの基本のSE法、高速撮像系のFSE法、GR法、EPI法などの画像形成までの原理を理解することができます。
筆者はこの参考書を理解するのに一番時間を要しましたが、基礎的な知識が身につくことで、他の参考書を読むうえでも効果的な知識を身に着けることができたと感じています。
MRの実践ー基礎から読影までー
原理と症例が半分ずつ記されています。
原理については、「MRIの基本パワーテキスト」で学んだことの復習として活用でき、またパワーテキストに書かれていないことも少しですが記されているため新たなことも学べます。
また、パワーテキストと違った視点で原理も学べると感じました。
症例については、代表的な症例が部位ごとに記されており理解しやすい内容だと感じています。
MRI応用自在
最新の技術が簡単に原理とともに記されています。
筆者はより実践に生かせる原理を学べたように感じました。
読むだけではなく、学んだ内容で実際に画像を取ってみたりすると理解が進むと思います。
症例を学べる参考書
筆者は購入をしていませんが、自施設にあるため参考にしている症例についての参考書をご紹介します。
・脳の参考書
・整形の参考書
・腹部の参考書
・婦人科の参考書
最後に
初心者でもMRIについて学べる、参考書をご紹介しました。
日常的に行う検査だからこそ、理解を深め、よりよいものにしていきましょう。
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