放射線技師にとってキャリアアップにつながる国家資格が「一種放射線取扱主任者」。資格取得で、就職の幅が広がり、職場では一目置かれ、持っていて損がない資格。そんな国家資格を働きながら取得するには、勉強法から時間の使い方まで工夫する必要があります。
本記事では、放射線技師として働きながら、「第一種放射線取扱主任者」に合格した勉強法と時間の使い方をご紹介します。
働きながら資格取得を考えている方や学生の方にも少しでも参考になればと思います。
こんにちは、けい(@Kei199624)です。
放射線技師として働きながら、第一種放射線取扱主任者に合格できました。
実際使用した参考書から、具体的な勉強法まで詳細に説明していきます。
- 使用した3つの参考書
- 具体的な勉強法
- 時間の使い方
年に1度、実施される第一種放射線取扱主任者試験。
合格率は20%前後と難易度は高いですが、勉強をしっかりすれば合格可能です。
とはいえ、勉強の仕方によっては落ちてしまい2年、3年と毎年のように勉強しないといけなくなってしまいます。
そこで今回は、働きながらでも第一種放射線取扱主任者に合格した勉強法を私の経験とともにお伝えします。
使用した3つの参考書
基本的に勉強は、参考書に書かれていることを暗記する作業。
そもそも参考書に書かれていないことは試験では解けないということになるため最初の参考書選びは重要です。
私は3つの参考書を使用しました。
- 第一種放射線取扱主任者試験マスターノート
- 放射線概論
- 第一種放射線取扱主任者試験完全対策問題集
それぞれご紹介していきます。
第一種放射線取扱主任者試験マスター・ノート
科目ごとに図を用いてわかりやすくまとめられており、合格するために必要な基本的な知識を学ぶことができます。
簡素に理解しやすいように書かれているため、確実に合格するためには内容が少し薄いです。
しかし、まずは各科目ごとに基礎知識を理解して土台固めをする必要があり、マスターノートは最適です。
初めから内容が濃い参考書に取り組むと難しすぎて途中で投げ出してしまう恐れがあるので、マスターノートを使用ししっかりと基礎を身に着けます。
ノートにまとめて自分の参考書とするより、マスターノートのようにまとめられた参考書に書き込んでいったほうが効率が良いです。
放射線概論
科目ごとに詳しく深いところまでまとめられています。
正直内容をすべて暗記する必要はなく、各部分ごとにもっと深く理解が必要なときに使用します。
毎年新しいものが発行されており、法令など内容に変化があるような科目は最新のものを参考にすることをおすすめします。
第一種放射線取扱主任者試験完全対策問題集
科目ごとに5年分の過去問題がすべて掲載されています。
僕が見た過去問集のなかで1番解説が理解しやすかったです。
原子力安全技術センターのホームページにも過去問が掲載されていますが、解説がなく自分で調べる必要があります。
解説が詳しく書かれている過去問題集は持っておくと調べる手間を省けます。
1番時間のかかる作業が過去問のやり直し。その作業をいかに効率よくできるかが合格への近道です。
放射線取扱主任者に合格した勉強法
それでは、私の勉強法を解説していきます。
- マスターノートを読んで内容を理解する
- 完全対策問題集を解く
- 完全対策問題集の解説箇所にマスターノートの該当ページ番号を記入する
- 完全対策問題集の解説内容をマスターノートの該当ページに記入する
- マスターノートを読み直し、暗記に努める
- 完全対策問題集を再度解く
それぞれ、詳しく説明していきます。
①マスターノートを読んで内容を理解する
まずは、マスターノートを読んで基本的な知識を理解します。
読む際のコツは、各科目ごとに各分野を意識すること。
例えば、生物学(科目)には「放射線の生物影響の分類」(分野)がありその中に・・など、人によって暗記方法は異なりますが暗記方法がわからない人にはおすすめです。
まずは基本知識の理解が大事。僕は2~3周マスターノートを読みました。
②完全対策問題集を解く
基本知識を身に着けたら、いよいよ過去問を解く作業に入ります。
まずは、実戦形式で時間を測定しながら1度解いてみましょう。
おそらく、全然解けません。私も最初は20~30%くらいしか分かりませんでした。
でも心配無用です!ここからどんどん深く理解していきましょう。
全然わからなく不安になりますが、放射線取扱主任者試験は最低でも50%取れば合格の可能性があることを忘れてはいけません。
③完全対策問題集の解説箇所にマスターノートの該当ページ番号を記入する
やり直しを行います。まずは、完全対策問題集の解説部分を読み理解をします。
そして同時に該当箇所のマスターノートを読むことで理解が深まります。
マスターノートを読んだら、該当ページを完全対策問題集の解説箇所に書き込んでおきましょう。
マスターノートの該当ページを完全対策問題集の解説箇所に書き込むことで再度同じ問題を解くときに復習がしやすくなります。
④完全対策問題集の解説内容をマスターノートの該当ページに記入する
完全対策問題集の解説に書かれている内容で、マスターノートには書かれていない内容を書き込みます。
自分で書き込んでいくほうが、理解力も深まっていきます。
この作業で、内容の薄いマスターノートがどんどん詳しい参考書になっていきます。
⑤マスターノートを読み直し、暗記に努める
隙間時間などを利用して、マスターノートを読み直し暗記していきましょう。
完全対策問題集の解説を書き込んでいるため、過去問の復習にもなります。
⑥完全対策問題集を再度解く
しっかりとマスターノートを読み直していれば、どんどんわかる箇所が多くなっていき高得点も狙えます!
さらにわからなかった箇所の再復習も必要です。
解説を読んでもわからなかったり、複雑な計算で時間がかかるような問題は思い切って捨てましょう。基礎的な問題を確実にとれば合格できます。
この勉強法をやることで1発で合格することができました。
放射線取扱主任者合格のために必要な時間の使い方
勉強期間と時間
私が放射線取扱主任者に合格するために必要であった勉強時間は以下の通りです。
- 勉強期間 約9か月
- 勉強時間 平日2時間 祝日5~6時間
仕事などの都合で毎日できたわけではありませんが、少しずつでも継続することが大事です。
勉強の習慣をつけることが大事
働きながら資格の勉強をするには、工夫が必要です。
勉強を継続して行える習慣を作ることが合格を引き寄せます。
習慣化した方法については、下の記事で詳しく書いています。
時間帯に関しては、朝をおすすめします。
仕事終わりは頭が疲れていて、放射線取扱主任者の勉強をできる状態ではありませんでした。
朝は頭がすっきりした状態で取り組めるため、理解も深めやすく効率よく学習できたと思います。
まとめ:働きながらでも工夫すれば合格をつかめます
今回は放射線技師として働きながら第一種放射線取扱主任者に合格した勉強法や勉強時間について紹介しました。
- 使用した3つの参考書
- 第一種放射線取扱主任者試験マスター・ノート
- 放射線概論
- 第一種放射線取扱主任者試験完全対策問題集
- 放射線取扱主任者に合格した勉強法
- ①マスターノートを読んで内容を理解する。
- ②完全対策問題集を解く。
- ③完全対策問題集の解説箇所にマスターノートの該当ページ番号を記入する。
- ④完全対策問題集の解説内容をマスターノートの該当ページに記入する。
- ⑤マスターノートを読み直し、暗記に努める。
- ⑥完全対策問題集を再度解く。
- 放射線取扱主任者合格のために必要な時間の使い方
- 勉強期間 約9か月
- 勉強時間 平日2時間 祝日5~6時間
- 朝がおすすめ
第一種放射線取扱主任者に合格すれば、職場でも評価が上がります。
放射線技師は転職の際にも第一種放射線取扱主任者を持っていると有利になるのもいいところです。
また、資格取得で余裕が生まれゆとりを持つことにもつながります。
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