
社会人として働きながら、将来のために資格を獲得したいと思い公認心理師の資格を取ろうと決意しました。
なるまでの道のりや、どこの大学がいいのかなどを検討するために各大学のパンフレットを取り寄せ、個別説明会にも参加しました。
調べていくうちに、公認心理師の資格を獲得するための理解が深まりました。
そして、僕は公認心理師の資格をあきらめました。
ここでは、なぜ公認心理師の資格をあきらめたのかを知りえた情報とともにご紹介していきたいと思います。
僕と似た現状の方は参考になると思います。
筆者の現状
- 心理学とは全く関係ない4年生大学卒。
- 3年次編入で通信制大学を卒業したい。
- できれば今の仕事を続けながら通信制大学を卒業したい。
- 関東在住
受験資格ルート
公認心理師の受験資格を得る方法は細かく分けると、8つあります。(区分A~G、DはD1、D2)
私の現状として、区分AとBしか選択肢はありませんでした。
区分A
大学で施行規則第一条で定める科目を修めて卒業、かつ、
大学院で施行規則第二条で定める科目を修めて修了した者。
最短で大学2年、大学院2年の4年間で取得可能です。
区分B
大学で施行規則第一条で定める科目を修めて卒業、かつ、
施行規則第五条で定める各施設で、二年以上、法第二条第一号から第三号までに掲げる行為の業務に従事した者。
最短で大学2年、実務経験2年で受験できますが、3年目の受験となるため実質5年かかります。



4年制大学を卒業した、新卒生など様々な人が指定施設を希望するため、現実的に厳しいようです。
以上のことから、確実的で、4年で資格取得を目指せる区分Aで公認心理師を目指す人が多く、筆者もその中の一人でした。
大学選び
働きながら大学を卒業したかったため、通信制大学に通おうと考えていました。
通信制大学で公認心理師の受験資格に必要な科目は25科目あります。
そのうち関東在住ということもあり、次の3校に絞りました。
東京福祉大学、聖徳大学、放送大学。
ここで重要なことは、どの大学も卒業すれば大学で必要な公認心理師受験の科目を修了することができるわけではないこと。



ここが私を悩ました大きな部分でした。
大学別に概要と、選抜方法を紹介します。
東京福祉大学
卒業までの費用は606,680円です。
スクーリング(対面授業)を受けないといけないのは15科目であり、心理学実験は4日、その他の科目は、一科目につき2日で行われています。
スクーリング以外の科目はレポート提出をして、試験を受けます。
また、卒論を提出することが推奨されています。
ここで気になる実際の日程については、入学してからしか分からないそうです・・
(今現在はコロナウイルスの影響ですべてWEB授業らしいですが時間は指定されているそうです。)
そして、3校のうち唯一入学試験があります。試験内容は小論文です。
ここで、心理実習についてなのですが、まず実習場所は大学のほうで用意してくれます。
選考方法に関しては、GPAが3.0以上です。
GPAは、試験やレポートの評価で判断されるそうです。
聖徳大学
卒業までの費用は489,100円です。
スクーリングは1単位科目で1日半、2単位科目で3日間の連続した日程で実施され、計30日のスクーリングが必要です。
2020年度の日程表を見ると、平日などを使用してスクーリングが行われているため、休みがとりずらい方は難しいかもしれません。
スクーリング以外の科目はレポート提出をし、試験を受ける形になります。
心理実習については、聖徳大学は実習先を自分で開拓しなければなりません。サポート体制が整っていますが、自分の努力で受け入れてもらうしかありません。
そして、選考方法は、GPA2.5以上です。
放送大学
卒業までの費用は455,000円です。
授業もWEBで行うことができ、学習センターも全国に数多くありますので一番働きながら通いやすいと思いました。
心理実習については、大学側が実習先を用意してくれます。
その選考方法なのですが、試験と面接が毎年1回あり30人の選抜となります。
この30人という数字はかなり少なく、倍率はとても大きくなると予想されます。(2021年5月現在まだ始まってないです。)



ある情報では、20倍くらいになるのではという話です・・
大学まとめ
上記のことを簡単に表に示しています。
商品 | スクーリング | 心理実習 | 費用 |
---|---|---|---|
東京福祉大学 | 1科目2日間が基本 | GPA3.0以上が必要 | 606,680円 |
聖徳大学 | 1科目1.5日か3日 平日も開講される | GPA2.5以上が必要 実習先は自分で開拓する | 489,100円 |
放送大学 | 数多くあり通いやすい | 試験と面接で毎年30人 ※倍率は高い | 455,000円 |
毎回のレポートや試験で合格点を目指すだけではなく、それよりもさらに評価の高い点を取らなければ公認心理師の資格の道は途絶えてしまいます。



入学したら、相応な覚悟で挑まなければなりません。
私は、働きながらそれが可能であるのかを考えたときに少し躊躇してしまいました。
自分がやっていけるのかを知るためには
この公認心理師になるための道のりを知った私は、本当に大学に入学してやっていけるのか心配でなりませんでした。
もちろん、入学してからしか分からないことはあると思うのですが、入学料だけでも高額なので簡単には踏み込めません。
そこで、まずは自分でテキストを買って、独学で勉強してみようと思いました。
入学するにしても、あらかじめ勉強することで多少は有利になると思ったからです。
以下の2つの参考書を読みました。
マンガでやさしくわかる公認心理師


公認心理師必携テキスト
読むことによって、公認心理師に関して知識がつきました。
そしてここで、公認心理師の資格をあきらめました。
自分の進みたい道を見つけるには
あくまでこの決断は、公認心理師にやりがいがないというものでは決してありません。
公認心理師は人に向き合い、人を助けることができる大変やりがいのある仕事であると思います。
だからこそ、資格を取るにはそれ相応の覚悟が必要です。
ただ今の自分に本当にやれるのかを考えたうえで決断をしました。
皆さんは、どうでしょう?
公認心理師とコーチングは他者と対話形式で行うという点では似ていますが、公認心理師よりもポジティブな面で向き合います。
どういう人生を歩みたいのかをコーチとの対話を通して明確化していきます。
気になる方はチェックしてみてください。
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